こんにちは。
かんてい局名古屋緑店の鑑定士の伊藤です。
前回に引き続き、かんてい局名古屋緑店で買取しました、五大シャトーシリーズの第3弾です。
今回は、ボルドーの最高峰とも呼ばれるシャトーラトゥールのご紹介です。
シャトーラトゥールの味わい
五大シャトーの中で最もタンニンに主張が強く、男性的なワインと呼ばれるのがシャトーラトゥールの特徴です。タンニンが強く、重厚なワインだからこそ、驚くほど長期熟成に向いています。飲み頃になるまでに20年は必要だとも言われ、50年以上の熟成にも十分耐えられるパフォーマンスがあると言われています。
逆に、10年程度の熟成では、まだ熟成が十分ではなく、固く渋いだけのワインと感じられることが多いようです。シャトーラトゥールが持っている本来のパフォーマンスを発揮するのは20年以上は必要なんですね。
世界中のワイン愛好家が憧れる世界で最も凝縮感が強いフルボディタイプの赤ワインです。
20年以上が経過し十分に熟成が進んだシャトーラトゥールは渋みが丸く感じられるよういなったタンニンと、ブルーベリーやプルーンのような果実味が感じられるワインに仕上がります。
これらの味わいはビンテージによって大きく変わります。シャトーラトゥールも変わりません。しかし、他のシャトーと比較すると、ビンテージによる品質の差は小さく、高いパフォーマンスを維持するために、今でも研究と改良が勧められているシャトーです。
最高品質にこだわるシャトー
畑の作付割合を見るとカベルネソーヴィニヨンが85%、メルローが14%、とやはりカベルネソーヴィニヨンが主体のボルドーブレンドが特徴です。他のシャトーと比べると、カベルネソーヴィニヨンの割合が多いと思われます。
その畑のぶどうから世界最高峰と呼ばれる品質のワインを作り出すのは、シャトーラトゥールの品質への強いこだわりです。シャトー・ラトゥールは、伝統と科学を融合させた最先端とも言えるワイン造りを行うことで有名です。
選果や圧搾などは伝統的な手法を継承して職人がぶどうにストレスを与えないよう丁寧に行います。また、最初の発酵をステンレスタンクで行い、水冷式の機構を使って科学的に温度管理を行うなどの近代的な手法も取り入れています。
シャトーラトゥールのワインの品質へのこだわりは6点です。
- 樹齢10年以上のぶどうしか使用しない
- 現在はすべての畑でオーガニック栽培を実施
- 選果は職人の手仕事にこだわる
- 一次発酵は水冷式ステンレスタンクを使い徹底した温度管理
- ファーストラベルはすべて新樽発酵
- プリムールからの離脱
プリムールとは、ワインの先物取引です。通常、ワインは製造から販売まで熟成にかかる期間が必要です。ですから製品化までに時間がかかってしまいます。その対策として、まだ熟成期間中に一部を先行販売する販売方法をプリムールと呼ばれます。
シャトーにとっては、早く現金化ができるメリットがあり、ほとんどのシャトーが行っています。
シャトーラトゥールは2011年を最後にプリムールから脱退しました。それは、まだ味がはっきり定まっていない状態で販売することを良しとしないからだと言われています。
“葡萄の王子”が所有者に
18世紀にニコラ=アレクサンドル・セギュール侯爵がムートンの土地を買収します。セギュール侯爵は、ラトゥール、ラフィット、ムートンと後に5大シャトーのうち3つも所有することになります。
あまりのぶどう園経営とワインづくりに熱心なことから、セギュール侯爵は『葡萄の王子』と呼ばれたそうです。
当時は今のように畑の区画なども今ほど厳格ではあく、厳密にはセギュール侯爵が所有していた畑が後々、ラトゥールやラフィット、ムートンなどに別れていったという方が正確なようdす。
この『葡萄の王子』ことセギュール侯爵はぶどうづくりとワインの醸造の品質を向上させ、素晴らしいワインを作り出すようになります。特にイギリス向けの輸出では大変な人気で、ボルドーワインの地位を確かにしたと言われています。
シャトーラトゥールの他のワイン
シャトーラトゥールが作り出すワインは『シャトーラトゥール』以外にも存在します。セカンドラベル・サードラベルと呼ばれるワインです。これはファーストラベルである『シャトーラトゥール』にするには品質で劣るワインを、別名で瓶詰めしたワインです。
レ・フォール・ド・ラトゥール(セカンド・ワイン)
『シャトーラトゥール』に使うにはまだ若い樹で採れた葡萄を主に使って作られるワインです。製造方法は『シャトーラトゥール』と全く同じ工程で作られます。異なる点としては新樽の使用率が50%であることです。比較的お値打ちに『シャトーラトゥール』に近い味わいが楽しめるワインです。
ポイヤック・ド・ラトゥール(サード・ワイン)
セカンドラベルである『レ・フォール・ド・ラトゥール』向けに作られた中で、その基準に満たないものをテーブルワイン向けとして瓶詰めしたものです。ファーストラベルの1割にも満たない非常に少ない生産量です。サードラベルとはいえ、他の2級・3級シャトー以上の価格で販売される、質の高いワインです。
買取金額について
商品名 シャトー ラトゥール 1988年
容 量 750ml
保 存 セラー保存(お客様からの聞き取り情報です)
買取金額 32,000円
ワインの買取についての注意点
お酒の買取は未開封品に限らせていただいております。飲料品ですから、開封済のお酒についてはお買取はご容赦ください…
未開封のお酒であれば、買取は可能です。
ウイスキーやブランデーといった蒸留酒と違い、ワインや日本酒といった醸造酒は温度の変化に敏感です。ワインについてはあまり長期間ワインセラー以外の場所で保管しておくと、風味が劣化することがあります。
もしもらったけどワインは飲まないな…という場合は、お早めにかんてい局名古屋緑店まで買取にお持ち下さい。
かんてい局名古屋緑店では、ワインセラーを完備して、五大シャトーのような高級ワインにも対応できるようしております。まずは、ご相談ください。
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