2020-08-16

ボルドー5大シャトー Ch ラフィット・ロートシルト 1967年 のご紹介です

こんにちは。
かんてい局名古屋緑店の鑑定士の伊藤です。
前回に引き続き、かんてい局名古屋緑店で買取しました、五大シャトーシリーズの第2弾です。

お気軽にお越しください【名古屋緑店】無料駐車場完備(約20台)。10時~19時まで営業(木曜定休)TEL:0528781578

五大シャトーについては既に前回お伝えしましたので、今回はシャトー ラフィット・ロートシルトに絞ってお伝えしたいと思います。

前回五大シャトーについてお話したリストです。

  • シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • シャトー・ラトゥール
  • シャトー・マルゴー
  • シャトー・オー・ブリオン
  • シャトー・ムートン・ロートシルト

この順番、最初と最後には意味があります。シャトー ムートン・ロートシルトは二級からの昇格で最後に一級シャトーの仲間入りをしたシャトーでしたね。

今回ご紹介する、シャトー ラフィット・ロートシルトは、1855年に格付けが制定される際に一番最初に選ばれたシャトーです。

王のワイン『シャトー・ラフィット』

18世紀ごろまで、ボルドーワインはフランス国内ではあまり人気の高い産地ではなかったそうです。ボルドーよりもロマネコンティ等があるブルゴーニュのワインが宮廷では主に飲まれていたそうです。
今で例えると、田舎の地酒的な位置づけでしょうかね。

ちなみに、その当時の名前は『シャトー ラフィット』でした。小高い丘にあるお城という意味です。

そんなまだフランス国内で無名だったワインを有名にしたのはフランス国王ルイ15世の愛人、ポンパドゥール夫人と言われています。王様のご機嫌をとるために、後のロマネコンティを買い取ろうとしますが、競売に負けてしまします。そんな時にシャトー ラフィット紹介されて大いに気に入ったそうです。

そのワインをルイ15世にも勧めたたところ、大いに気に入られ、ベルサイユ宮殿での晩餐会ではシャトー ラフィットが選ばれるようになりました。

この経緯から、シャトー・ラフィットは『王のワイン』と呼ばれるようになります。

『シャトー ラフィット』から『シャトー ラフィット・ロートシルトへ』

フランス国内での名声を得た後、パリ万国博覧会向けの格付け制定にも一番に一級シャトーに選ばれ、ボルドーのトップシャトーの地位を不動にしていきます。

そんなラフィットも実はオーナーが何度か変わっています。

相続や借金の返済など様々な事情の中、フランス貴族の所有から、オランダ商人のヴィンテーンベルグ家の所有になります。格付け一級を取得するのはこの時代です。

さらに、1868年にヴィンテーンベルグ家から競売にかけれてしまったシャトー ラフィットを買い取ったのがロスチャイルド家(ロンドン家)です。そして名前を『シャトー ラフィット』から『シャトー ラフィット・ロートシルト』に改名します。ロスチャイルド家の力もあり、ワイン需要が拡大し、シャトー ラフィット・ロートシルトだけでなく、メドック全体のワインの人気が大きく上がることになります。

第二次世界大戦中に一時的にドイツ軍に略奪されたことはありましたが、戦後すぐに取り替えします。そして、150年たった今でもロスチャイルド家により経営され続け、品質改善の研究を続けながら、世界差高水準のワインの品質を保っています。

シャトー ラフィット・ロートシルトは美味しいのか?

シャトー ラフィット・ロートシルトもボルドーブレンドと呼ばれる、カベルネソーヴィニヨンを主体としたアッサンブラージュによって生み出されています。中でもカベルネソーヴィニヨンの比率が比較的多めだとも言われています。バランスはその年のぶどうの出来栄えによって左右されます。シャトー ラフィット・ロートシルトはカベルネソーヴィニヨン100%でリリースしたこともあります。

本当に美味しいのか?

疑問ですよね。私も数回口にしたことがあります。たしかにボルドーブレンドの特徴通りしっかりしたタンニンの効いた味わいです。ただ、他のリーズナブルな価格帯とワインと比較すると、圧倒的に異なるには口に含んだ際に感じる『旨味』と、飲み込んだ後に残る『余韻』です。

美味しい赤ワインのポイントは『旨味』と『余韻』だと個人的には思っています。

シャトー ラフィット・ロートシルトは他のリーズナブルな赤ワインとは比べ物にならないほど『旨味』がはっきり感じられて、口の中に『余韻』が長く残ります。水を飲むのをもったいないなと感じるほどです。

買取実績

商品名 シャトー ラフィット・ロートシルト 1967年
容 量 750ml
保 存 セラー保存(お客様からの聞き取り情報です)
買取金額 35,000円

1967年はシャトー ラフィット・ロートシルトのあるボルドーのポイヤックは不作の年でした。ビンテージとしてはあまり良い年ではなかったのです。これが1982年のようなグレートビンテージであれば、買取金額は全く違ってくると思います。

もし、ご自宅でワインが眠っていらっしゃれば、一度ご相談下さい。

ワインの買取についての注意点

お酒の買取は未開封品に限らせていただいております。飲料品ですから、開封済のお酒についてはお買取はご容赦ください…

未開封のお酒であれば、買取は可能です。

ウイスキーやブランデーといった蒸留酒と違い、ワインや日本酒といった醸造酒は温度の変化に敏感です。ワインについてはあまり長期間ワインセラー以外の場所で保管しておくと、風味が劣化することがあります。

もしもらったけどワインは飲まないな…という場合は、お早めにかんてい局名古屋緑店まで買取にお持ち下さい。

かんてい局名古屋緑店では、ワインセラーを完備して、五大シャトーのような高級ワインにも対応できるようしております。まずは、ご相談ください。

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