ヴァンクリーフアンドアーペルはグランサンクにも数えられるブランドです。
確かな技術、伝統、歴史、人材がそろったジュエラーは多くありません。
数多くのコレクションを世に出してきたヴァンクリーフから、今回は、ブレスレットが素敵なコレクションや、ブレスレットの重ね付けについてご紹介します。

□ヴァンクリーフとはどんなブランド？

まず、ヴァンクリーフとはどのようなブランドなのかについてご紹介します。

＊ヴァンクリーフはグランサンクの一つ

ヴァンクリーフは、パリのヴァンドーム広場を拠点とする店の中で認められた5大ジュエラーである、グランサンクの一つです。
グランサンクは高級宝飾協会が認めるもので、パリに数多くあるブランドの中でも歴史や伝統があり、真に認められたブランドだけが選ばれます。

グランサンクに選ばれているブランドは、以下の5つです。

・Van Cleef & Arpel (ヴァンクリーフアンドアーペル)
・CHAUMET(ショーメ)
・BOUCHERON(ブシュロン)
・Mellerio dits Meller (メレリオ・ディ・メレー)
・MAUBOUSSIN(モーブッサン)

これらをよく知っている方も、聞いたことがないブランドがある方もいらっしゃるでしょう。
ハリーウィンストンやティファニーで有名な世界5大ジュエラーとはまた違った、パリの五大ジュエラーがグランサンクです。

＊ヴァンクリーフの特徴

ヴァンクリーフがコンセプトとしているテーマは「愛・美・夢」です。

創業以来変わることなく、100年以上の時を越えて世の女性を魅了し続けるヴァンクリーフに、これほどまでにぴったりなコンセプトもなかなかないでしょう。
花や蝶、鳥などの自然的でかわいらしい印象のモチーフが多く、愛らしいながら確かに洗練されたデザインがヴァンクリーフの特徴です。

1933年に特許を取得したミステリーセッティングは、ジュエリーにおいてどうしても目立ってしまう石を支える爪を目立たなくする技術です。
このミステリーセッティングが、ヴァンクリーフのジュエリーをさらに美しくしてくれます。

□ヴァンクリーフでブレスレットが素敵なコレクション

ここでは、ヴァンクリーフでブレスレットが素敵なコレクションについてご紹介します。

＊ヴァンクリーフのペルレ

2008年にデビューしたヴァンクリーフの「ペルレ」は、艶めくほどに磨き上げた球体がモチーフとなったコレクションです。
美しいゴールドと可愛らしい印象を受ける細かなモチーフが独特なリズムを生んでおり、繊細さを感じるシルエットからは、エレガントな落ち着きも漂ってきます。

ペルレとは真珠を意味するフランス語であり、その言葉のシンプルさからも気品を感じます。
ペルレにはシンプルなバンドから、カラーの入った石をたくさん使ったボリュームのあるブレスレットまで、さまざまなピースがそろっています。
同じく色味がたくさん入った豪華なネックレスのように、さまざまなアイテムがそろっているペルレは価格の幅も豊かです。
なぜなら、このコレクションは、重ね付けを楽しむためのものだからです。

＊ペルレを支える職人

ヴァンクリーフは芸術性の高いデザインだけでなく、そのデザインのための技術にも定評があります。
自然をモチーフとした今にも動き出しそうな躍動感や、貴金属という硬い素材を使いつつも生み出される豊かで柔らかな温かい印象は、熟練の職人たちが磨き上げてきた技術によって成り立つものです。

ペルレにも惜しみなく使われているその技術は、何人もの職人の手を渡って完成するものであり、決して一人二人の努力では完成しないものです。
ビーズの一粒をとっても、成形の段階と、磨いて輝きとなめらかさを出す段階は、それぞれを専門とする職人が担当します。
ヴァンクリーフの技術と歴史、人材があって初めて完成するものと言えます。

□ブレスレットは重ね付けファッションも！

ブレスレットは基本的に細いものが多く、一つだけでは存在感に欠けるものも少なくありません。

しかし、その主張の弱さは他のアイテムと合わせやすいメリットにも変わります。
ここでは、相性の良い組み合わせをご紹介します。

1.シルバーブレスレットとシルバーブレスレット

クールな印象を与えるシルバーブレスレットは、重ね付けすることでスタイリッシュな雰囲気を演出してくれます。
秋冬ニットと合わせれば、柔らかな温かみとのミックス感を出せるため、ぜひ試してみてください。

2.ミサンガブレスレットとチョーカー

ミサンガブレスレットは、願いを込めたりお守りにしたり、いつも身に着けていたいアイテムです。
ミサンガブレスレットにチョーカーを重ねることで、手元にフレッシュな気分を吹き込めるでしょう。

□まとめ

ヴァンクリーフのブレスレットは、細身のものから豪華なものまでさまざまなものがありますが、今回ご紹介したペルレは、重ね付けに向いたブレスレットです。

また、ペルレに限らず、ブレスレットとは重ね付けに向いているアクセサリーです。
細身のもの同士で、細身のものと太めのもので、太めのものを大胆に二つなど、ブレスレットの重ね付けは、手元のおしゃれとして繊細に、時に大胆に楽しめます。