ゼニスとは現代では多くの高級時計ブランドが取り入れているマニュファクチュールを一足早く取り入れた、マニュファクチュールの先駆けブランドです。
その美しさはもちろんとして、150年以上の歴史に確かな技術。
高級腕時計のブランドとして考える要素をおよそ網羅したブランドといえます。
□ゼニスの特徴
1.ゼニスの特徴
ゼニスとは1865年に創業された、正式にはZENITHと書く時計ブランドです。
時計製造業の都市計画として世界遺産に登録されたル・ロックルを創業地としており、ラ・ショー・ド・フォンと共にスイスの時計産業、その聖地として名を馳せる土地と共に発展してきました。
ゼニスが貫いた自社内での一貫生産はもはや哲学と呼べる領域であり、時計製造におけるありとあらゆる工程をひとつにしたマニュファクチュールの先駆けブランドと言えます。
2.ゼニスの名前
そんなゼニス、意味は天空の頂点。
マニュファクチュールの先駆けと言われるだけあり、ゼニスは創業まもなく職人を集めました。
今まで分業体制で作業を行なっていた職人たちによって、マニュファクチュールは整えられました。
その後、様々な製品が様々な賞を受賞していきます。
そんな中でも一際目立つのが、1900年に開催されたパリ万博、そこで出展された懐中時計用ムーブメントであるゼニスです。
このパリ万博をきっかけとし、11年後には社名にゼニスの名が採用。
天空の頂点たるブランドが登場しました。
3.ゼニスの歴史
2015年には創業150周年を迎えたゼニス。
その歴史に答えるように、ゼニスには600種類以上のムーブメント、2000以上の受賞歴があります。
1900年のゼニスと並べて忘れてはならないものがもうひとつ。
1969年に発表されたエル・プリメロは歴史に残る傑作とまで言われ、このエル・プリメロが世界的な名声を得たことでゼニスの人気は更に押し上げられました。
しかし、その人気も永遠には続きません。
クォーツ時計によって引き起こされた、通称クォーツショック。
これにより経営の傾いたゼニスはとうとうアメリカの企業に買収され、一度は機械式時計の製造停止にまで追い込まれました。
しかし、ゼニスの人気は懐中時計でしか輝かないものではありません。
スイスの企業へと再び買収された結果としてスイス資本へと復活したゼニスは、その後1984年にエル・プリメロの製造も再開。
図面や部品をはじめとした知識はゼニスから失われていたのに、一人の技術者がそのノウハウをこっそりと持ち続けていたと言うのですからなんともドラマチックなお話です。
その技術者は当時すでに隠居していたと言いますから、復活の話がもう少し遅かったらゼニスが再び日の目を見ることはなかったかもしれません。
長年続く美しさの裏にある復活劇は、ゼニスの存在をより引き立ててくれるエピソードと言えるでしょう。
□ゼニスが長年支持され続ける秘訣
1.長年支持され続ける機体
長年支持され続けるブランドには、大抵長く愛され続ける代表モデルが存在します。
ゼニスにおいてその位置にいるものといえば、やはり自社名にまでなったゼニス。
そして生ける伝説とまで言われる、エル・プリメロです。
2.生ける伝説エル・プリメロ
自動巻クロノグラフムーブメント、エル・プリメロ。
これは1969年、世界で初めて販売された自動巻クロノグラフの一つです。
同年に販売されたものは存在するものの、精巧に作られたゼニスの技術は他社の自動巻クロノグラフを凌駕すると言われ最も評価されています。
かのロレックスのデイトナにも搭載され、エル・プリメロはかの高名で実用面においては慎重と言われるロレックスをも納得させた質であることの証明となっています。
更に忘れてはならない点がひとつ。
ゼニスのエル・プリメロは、販売されて50年以上経っても使われている、現代でも通用する技術なのです。
□ゼニスの人気モデル
そんなゼニスの人気モデルにはどんなものがあるのか、具体的に見ていきます。
1.エル・プリメロクロノマスター・パワーリザーブ
エル・プリメロの中でも人気の高いモデルです。
ムーブメントの内部が見えるオープンデザインと文字盤に施されたサンレイ装飾。
王道なデザインであるからこそ、いつまでも高い人気を誇っています。
2.エリートウルトラシン
フラッグシップモデル、エリート。
8.3ミリメートルしかない厚さのケースが美しく、ボックス型の文字盤からはシンプルながらさりげないおしゃれを感じます。
エル・プリメロにこそ劣るものの振動数も多く、パワーリザーブも十分です。
3.エル・プリメロシノプシス
プリメロの中ではシンプルなモデルであるシノプシスも、機能性と美しさを両立しています。
シルバーの文字盤にゴールドで浮かんだ針とインデックスはゴールドプレート加工のファセットカットを施されているため、その美しさと高級感は全く陰りません。
パフォーマンスの高さとシンプルな機能美はそのままに、高級感の増したモデルです。
□まとめ
ゼニスにはその名前の由来ともなったゼニスと生ける伝説であるエル・プリメロの二大巨頭をはじめ、数多くの人気な時計が存在します。
どの時計も美しい上、エル・プリメロの物語めいた復活劇を考えれば店頭に並ぶ時計は更に美しく感じるでしょう。