2023-07-14

IWCとはどんな時計ブランド?歴史や魅力を見ていきます

洗練されたデザインを持ちながら、その特徴として質実剛健を挙げられるIWCというブランド。

美しさを当然のように持ち合わせながら、場を選んだり買い替えが必要になったりすることのない究極の機能性を持ち合わせています。
長い歴史を持ちながらいつまでも古くならないIWCの魅力とは、どんなものでしょうか。

□IWCとはどんなブランド?

*IWCとはどんなブランド?

IWCとは、時計製造の聖地と言われるスイスで創業した時計ブランドです。

創業は1868年。

正式名称がIWCであり、その名前は企業名の略称という一風変わった特徴を持つブランドでもあります。
ビジネスの場からおしゃれなファッションにおいてまで高く評価され続けるスタイルは質実剛健とされ、継承され続けた確かな技術によって伝統的な時計を作り続けています。

自社で手作業を行い続けるほどのこだわりからは細部への気遣いが見え、ものづくりへのプライドと責任感を感じずにはいられません。

*スイスで生まれた英語の企業

IWCの企業名は「International Watch Company」。

一目でわかる通り、スイスの公用語ではなく英語で名づけられています。
もちろん現代であれば英語はどの国でも通じるでしょうが、150年前にスイスで英語のブランド名が当たり前にあったかというと、IWCの名前がいかに稀有であるか伝わるでしょう。

その理由はIWCの創業者にあります。

時計技師であったIWCの創業者はアメリカ人であり、スイスにある企業といえどやはりなじみのある言語といえば英語だったのでしょう。

□IWCの魅力とは

そんなIWCは現代に至るまで高い評価を得ていますが、歴史とこだわりだけで時計ファンを魅了することはできません。

時計の何に魅力を感じるかは千差万別で、どんな時計を好ましく思うかも人によって異なります。

では、IWCを好む時計ファンたちは一体IWCの何に魅了されているのでしょうか。

1.研ぎ澄まされながらも古くならないデザイン

IWCは現状の地位や評価に甘えることなく、継続的なモデルチェンジを行っています。

いつまでも進化を続けるIWCは古くから存在するデザインを元に、ユーザに飽きのこない商品展開を続けていながら、研ぎ澄まされたデザイン性も失っていません。

質実剛健と言われるデザインは、ドイツ文化に大きな影響を受けているためとされています。
そのためか、スイスでよく見られる宝石をゴージャスに飾り立てるような華やかさは控えめ。

そうでありながら一度見たら忘れられない、そんなIWCならではの雰囲気をまとう美しさこそがIWCの魅力と言えるでしょう。

2.永年使い続けられる対応

大半のメーカーでは生産終了後しばらく経ったモデルは修理ができなくなります。

販売を終了した、すなわちもう作っていない部品を作ったり保管したりすることはコストが高く、コストと比較してメリットが薄いためです。

しかし、IWCでは生産終了後も修理受付が終了することはありません。

永久修理を掲げ、1868年の創業時に販売した時計でさえも修理を受け付けています。
時が経てば経つほど希少性や価値が上がる傾向のある有名時計界隈において、いつまでも修理が行えるのは大きなアドバンテージと言えるでしょう。

□長い歴史がありながら進化し続けるIWC

IWCは長い歴史がありながら、今なお古臭さを感じさせず高い人気を誇っています。

1.複数国家にまたがる150年以上の歴史

1686年に創業したIWCですが、その歴史はアメリカ人がスイスに開いた時計工場に始まります。

ドイツに近いスイスの都市であるシャフハウゼンで開かれた工場は、アメリカ、スイス、ドイツの三国の影響を受けて歴史を紡ぎ始めます。

当時、スイスで作られる時計は職人が小さな工房で作業することが一般的でした。
そんな中で職人たちが集まり作業する工場を作った人物こそ、IWCの始まりであるフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズだったのです。

2.世界トップレベルの厳しい基準

IWCは、この大量生産の現代においても職人魂を失わない企業です。
文字盤の見やすさに始まり、耐久性や時間の正確さなどをはじめとした時計としての機能性に僅かの隙も見せません。

まだ懐中時計が主流であったころには高級懐中時計の代名詞とされ、当時からその技術は世界中から高い評価と注目を集めていました。

時計業界において権威あるクロノメーターにも参加しておらず、IWCは自社独自の規格で販売しています。

にも関わらず、IWCの時計はもろい、と聞いたことがあるでしょうか。
IWCの基準は自社独自のものとはいえ、その内容はクロノメーターよりも厳しいとすら言われるもの。

とはいえ、その基準が知られていること自体IWCの高名さを表していると言えるでしょう。

□まとめ

美しさを時計に求める時計ファンは多いですが、時計自体にあまり拘りがなく、一本で使いまわすことができとにかく機能性の高い時計を求める方も、世の中には多くいます。

IWCの長所として、そういった時計自体には興味がない方の求める時計の条件にも一致する時計であることを忘れてはなりません。

癖が強く唯一を体現したような時計とはまた違う、TPOを選ばないのに不思議な上品さで人々を魅了する時計です。

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