皆さんは、「スピードマスター」という腕時計の一種をご存じでしょうか。
スピードマスターは、オメガから販売されている高級時計の一種であり、近年になって評価がさらに上昇しています。
これまでの腕時計の歴史を大きく塗り替えたスピードマスターについて、今回はその特徴や魅力、歴史について深ぼっていきましょう。
□スピードマスターの特徴とは
オメガスピードマスターはNASAの公式腕時計としても非常に人気が高く、これまでのレーサー向け腕時計の歴史を大きく変えました。
そんなスピードマスターには、一体どんな特徴があるのでしょうか。
1.世界で初めてベゼル部分にタキメーターを取り付けた
スピードマスターの1つの大きな特徴は、世界で初めてタキメーターを換装したベゼルを実装したという点です。
タキメーターとは、一定距離の時速を測る機能のことで、レーサー向け時計における新たな地位を確立しました。
加えて、ベゼル部分にタキメーターがあることによって、ダイヤル部分がすっきりして見やすくなるという新たな利点も生まれました。
2.クロノグラフ機能
スピードマスターには、クロノグラフ機能も備わっており、3時の位置に30積算計、6時の位置に12時間積算計、9時の位置にスモールセコンドが取り付けられています。
こうした機能が取り付けられている他の腕時計の多くは、インデックスの一部が省略されています。
ですが、スピードマスターの場合はそれもなく、シンプルなインデックスであることも魅力です。
インデックスがついていることにより、時計本来の最も大事な機能である時間認識が楽になるため、大きなメリットであるといえます。
3.ブレスレット部分を自由な素材に変換可能
スピードマスターは、デフォルトで金属製のブレスレットを使用していますが、様々な素材のブレスレットに付け替えられる仕組みになっています。
他素材のブレスレットを使用することで与える印象も大きく変わるため、楽しみ方も多種多様です。
ブレスレットの素材は、レザーやポリエステル、ナイロンなど幅広く展開されており、特にナイロン製のものは非常に軽量で長時間使用にも適しているといえます。
こうした要因から、スピードマスターは機能面でもデザイン面でも革命を起こしたのです。
□スピードマスターの魅力
スピードマスターには、さらに特筆すべき以下のような魅力が存在します。
・伝説的エピソード
・洗練されたデザイン
・バリエーションと価格帯の豊富さ
1点目は、伝説的なエピソードです。
1969年に、人類が初めて月に降り立った際、アポロ11号のクルーが着用していたのが、このスピードマスターでした。
この時のモデルは「ムーンウォッチ」と呼ばれ、スピードマスター・プロフェッショナルとして形を変えながら現在も生産され続けています。
このエピソードがスピードマスター最大の魅力で、根強い人気の根幹となっているといえるでしょう。
2点目は、高機能・高性能でありながら非常に洗練されたデザインであるという点です。
そもそも、ムーンウォッチは市販品として作られていましたが、同時にオリンピックやモータースポーツなどの公式時計として何度も使用されてきました。
高機能かつ高性能でありながら、日常のあらゆるシーンにも適合できる洗練されたデザインである点も大きな魅力なのです。
3点目は、幅広いバリエーションと価格帯です。
スピードマスターには、デザイン面や機能面などで非常に多くのバリエーションが存在します。
価格帯も幅広いため、スイス製の高級ブランドでありながら比較的購入しやすいという点も魅力的です。
デザイン面・価格面共に多様な選択肢を持つ点も、高い人気を誇っている要因です。
□歴史あるスピードマスターの経緯
スピードマスターの歴史をたどるために、まず捨て置けないのが、「マスター3部作」の存在です。
マスター3部作とは、1957年に創設されたオメガのプロフェッショナルラインである「シーマスター」、「レイルマスター」に、件のスピードマスターを加えた3種類の時計を指します。
現在は、レイルマスターはシーマスターと統合されていますが、それぞれが非常に高い人気を誇り、今なおオメガを代表するコレクションです。
スピードマスターは、もともとダイバーのための時計であった「シーマスター300」をベースに作成された、兄弟機の一種でした。
スピードの名を関することからも分かる通り、当初はプロパイロットやプロドライバーなどが顧客として想定されていましたが、その堅牢性と視認性の高さが評価され、NASAの公式装備品として選ばれました。
□まとめ
今回は、非常に長い歴史を誇りながら、今もなお親しまれているスピードマスターについて、歴史や特徴、広く愛される魅力まで、幅広くご紹介しました。
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