バッグと一口に言っても様々な種類がありますが、どのような基準でバッグを選ぶかは人によってさまざまです。
今回はそんな多種多様なバッグの中からボストンバッグに絞って、選び方や有名ブランドのボストンバッグについて、中古を勧められる理由について解説していきます。

□そもそもボストンバッグってなに？

＊そもそもボストンバッグって

そもそもボストンバッグとはなんでしょうか。
大抵のバッグはわかりやすい名前であり、例えばショルダーバッグは肩からかけるバッグ、スクエアバッグは四角いバッグと名前通りの意味を持っています。

しかし、ボストンバッグという名前からはなにも思い浮かばないかと思います。
ボストンバッグの定義として当てはまるのは、まず形が横長であることです。

次に、底も横長の長方形で真ん中のあたりで膨らんで、持ち方は日本の手提げであること。
バッグの口は上部にありファスナーか口金で開閉でき、全開にするとかなり大きな面積になる、と定義としてはこんなところでしょうか。

＊ボストンバッグの名前はどこから

そんなボストンバッグはどこから名前がつけられたのでしょうか。
名前からなにか連想できるような形はありませんし、ボストンと聞いて思いつくものはアメリカのボストンくらいでしょう。

そもそもボストンバッグというのは日本での呼び名であり、その名前は大正時代、ボストンバッグが日本に入ってきたときまで遡ります。
その名前の由来はアメリカのボストン大学の学生が使っていたバッグ、つまりアメリカのボストンが答えそのものです。

□ルイヴィトンのボストンバッグにはどんなものがあるの？

1.1924年に発売されたキーポル
例えば、1924年に販売が始まったキーポルの「keep all」では、45から60まで幅広く4つのサイズが取り揃えられています。

その幅は1泊程度の気軽な旅行に適したサイズから3泊、4泊程度の旅行にも対応できるサイズまで用途によって対応できます。
荷物の出し入れがしやすいダブルファスナーに加え、素材は柔らかいコットンですから折りたたむことでスーツケースへの収納という選択肢も生まれます。
販売が始まって100年近く、一度も生産中止になったことのない人気の高いバッグです。

2.1930年ごろから発売されたスピーディ
使い勝手が良い旅行バッグとして名高いキーポルをコンパクトにした上で、デイリーユース、すなわち日常使いを想定してデザインし直したものです。

当初、1930年ごろに発売されたときはエクスプレスという名前でした。
素材は元々ヌメ革が使用されていましたが、時間の経過とともに様々な種類が発売され、今ではダミエやエピといったルイヴィトンならではのバッグも多く展開されています。

日常使いを想定している中でも最小サイズのスピーディ・ナノともなればボストンバッグとはとても見抜けないほどです。
鍵を始めハンカチや携帯を持ち運ぶのに丁度良いサイズ感は、ショルダーストラップで斜めがけができることを踏まえるとボストンバッグではなくショルダーバッグに見えることでしょう。

□中古のバッグを選ぶメリット

1.比較的安価で手に入る
質の良いものや希少性の高いもの、またブランドのバッグであればなおさら、バッグは高い買い物になります。
よほどのプレミア商品であれば別ですが、基本的に中古のバッグというのは新品よりも安価なものです。

質やブランドは中古であっても比較的落ちにくい価値ですから、大きな値下がりは明らかなメリットでしょう。

2.売っていないモデルも手に入る可能性がある
必ずではありませんが、既に売り切れてしまった限定モデルも中古であれば手に入る可能性があります。

もちろん人気なものであればプレミアがついて販売価格より高値で取引されるケースもありますが、それでも新品では手に入らない商品に手に入る可能性が生まれるだけでもメリットでしょう。

また、限定モデルだけでなく生産終了してしまったモデルであればもともとの希少価値が低い分見つかる可能性は高いでしょう。
中古市場であれば、一度手に入れたものの壊れてしまったもの、タイミングが悪く手に入らなかったものが見つかるかもしれません。

3.経年劣化を最初から楽しめる
古くなることは悪いかのように捉えられがちですが、質の良い商品は長く使い込むことで味が出て、経年劣化することで完成するともいえます。
特に革では元々硬く取り扱いにくい素材ですが、使い込まれることで柔らかくなることはメリットでしょう。

柔らかくなった革は扱いやすくなりますから、購入した時点で柔らかい革のバッグが欲しい場合は中古市場で探すと良いでしょう。
使い込まれた革は見た目にも個性が出るため、ひとつひとつ違った味を選べるのも中古バッグならではの楽しみといえるでしょう。

□まとめ

ボストンバッグは頑丈さが一番とお考えの場合は、おしゃれなルイヴィトンを敬遠する方もいると思いますが、ルイヴィトンは元々旅行バッグからはじまったブランドです。
おしゃれなだけではなく丈夫さも兼ね備えているブランドですから、ボストンバッグの製造元としても安心でしょう。