シャネルで使われる素材の一つに、キャビアスキンがあります。
これはどのような特徴を持った素材なのでしょうか。
キャビアスキンを使ったアイテムのメリットとデメリット、そしてラムスキンとはどのような点で違うのかをご紹介します。
また、キャビアスキンの定番アイテムについても、いくつか取り上げてご紹介します。
□キャビアスキンとは?
キャビアスキンとは、牛革の表面に型押ししたものです。
キャビア(チョウザメの卵)の柄によく似ていることから、この名前がつきました。
正式には、グレインドカーフスキンと呼ばれます。
*メリットとは
キャビアスキンは、触ると分かると通り、表面が硬いです。
そのため、傷が付きにくいでしょう。
表面に凹凸があることで、もし傷が付いてしまってもあまり目立ちません。
また、表面の膨らみは、このあとに紹介するラムスキンよりも持続します。
このように、キャビアスキンとは、長い期間きれいな状態を保てる素材です。
*デメリットとは
長い期間きれいな状態が保てる一方で、一度傷が付いてしまうと、その癖は取りにくい特徴があります。
付いた傷が気になってしまっても、なかなか修復しにくいところが懸念点です。
そのため、できる限り丁寧に扱いたいところです。
また、キャビアスキンは、それ自体に厚みがあります。
キャビアスキンのバッグを使う場合、それに物を入れることで、見た目より重く感じるかもしれません。
□ラムスキンと何が違う?
キャビアスキンについてもっと知るためには、ラムスキンのことも押さえておきましょう。
*ラムスキンとは
ラムスキンとは、生まれてから1年を満たない仔羊の皮をなめした素材です。
その中でも、生まれてから半年に満たない仔羊はベビーラムスキンと言います。
1年を超えた羊は、シープスキンと呼ばれます。
仔羊はサイズが小さいため、希少性があり高級品ですが、光沢があることで、より高級な印象を与えてくれるでしょう。
肌がきめ細かいため、しなやか、かつ柔らかい特徴があります。
また、通気性にも優れています。
そして軽いため、バッグの場合でも、バッグの重さをそこまで感じません。
ただし、繊細な素材であるため、傷が付きやすいデメリットがあります。
例えば、ラムスキンのバッグを、それに付いているチェーンの上に置いてしまうと、跡が付いてしまうことがあります。
また、時間が経つにつれて、表面の膨らみはなくなっていきます。
水にも弱いため、ラムスキンは濡れないように気を付ける必要があるでしょう。
*両者の違いとは
第一に、中古市場の流通価格に違いがあります。
キャビアスキンのアイテムは、新品と中古の価格差が小さい傾向があります。
そのため、一般的に、キャビアスキンはラムスキンより流通価格が高いでしょう。
資産性の高さから、キャビアスキンのアイテムをお持ちの方は、きれいな状態に保っておくことで、買取に出したときに高値で売れるかもしれません。
第二に、機能性に違いがあります。
ご紹介してきた通り、素材表面の硬さの違いから、キャビアスキンは傷が付きにくく、ラムスキンは傷が付きやすいという差があります。
また、水が付着すると表面の膨らみが損なわれるラムスキンに対し、キャビアスキンは少し水が付着しただけでは素材に影響はありません。
使い勝手に関しては、キャビアスキンの方が優れていると言えるでしょう。
□キャビアスキンの定番アイテムをご紹介!
キャビアスキンには、いくつかの定番アイテムがあります。
ここでは、定番のバッグと財布を2つずつご紹介します。
初めに紹介するのは、ショルダーバッグのマトラッセ23 WフラップWチェーンです。
ゴールドのチェーンや、中央のココマークがおしゃれなバッグです。
ゴージャスでラグジュアリーなため、その日のファッションを華やかにしてくれるでしょう。
次に紹介するのは、トートバッグのPSTトート・チェーン(ピンク)です。
外側のオープンポケットと、内側のファスナーポケットが1つずつあるバッグです。
カラーはピンクを選ぶことで、甘くて可愛い雰囲気が出るでしょう。
その次に紹介するのは、二つ折りがま口長財布です。
ココマークがフロントに大きくデザインされている財布です。
がま口のため、コインが出し入れしやすいでしょう。
カードポケットが6つ、札入れが3つあります。
最後に紹介するのは、ミニチェーンウォレットのマトラッセ・キャビアスキン(ピンク)です。
ピンクのカラーが目を引く財布で、チェーンで肩にかけられます。
6つのカードポケット、2つのフリーポケット、その他にもポケットが2つあるため、機能性に優れています。
□まとめ
キャビアスキンは、傷が付きにくい一方で、一度付いた傷は取りにくい特徴があります。
比較されることの多いラムスキンとは、中古市場の流通価格や機能面に違いがあります。
また、今回ご紹介したバッグや財布以外にも、キャビアスキンには素敵なアイテムがたくさんあるので、ぜひ調べてみてください。