こんにちは。かんてい局名古屋錦三丁目店の元ソムリエ鑑定士の伊藤です。
さて、今回は私がおすすめしたいと思ったワインやシャンパーニュを個人的なイメージや感想を交えてご紹介していきたいと思います。
まずはアメリカ カリフォルニアのオーパスワンのご紹介です。
ナパバレーのオーパスワン
赤ワインといえばヨーロッパ、特にフランス産がメジャーです。2000年頃からフランスワインが高騰したこともあって、ヨーロッパ以外の産地のワインへの注目が高まりました。
その一つがアメリカ カリフォルニア州のワインです。
今では、フランスワインに並ぶ名産地として知られるようになりました。
カリフォルニアの中でも群を抜いてメジャーなワインといえば、ナパバレーのオーパスワンではないでしょうか。
そんなナパバレーはアメリカの中でも屈指のワインの産地です。4,000軒を超えるワイナリーがしのぎを削るフランス顔負けの激戦区です。
気候はヨーロッパの地中海に似た気候です。温暖で雨が少なく、ワイン用のぶどうを栽培するには適した土地だと言われています。
歴史は深く1800年代には既にワイン用のぶどうの栽培が始まってたと言われています。
1960年代に入りナパバレーの名前を飛躍的に有名にした人物が『カリフォルニアワインの父』とも呼ばれるロバート・モンダヴィです。
地元カリフォルニアで世界最高のワインを作るという情熱を持っていた彼はフランスのワイン醸造法を現地に足を運んで学び、そのノウハウをアメリカに持ち込んだと言われています。その一つがバリックとも呼ばれるオーク材の小樽を使った熟成法です。その他にも低温発酵など近代的な技術革新も推し進めていきます。大規模ワイナリーで高品質なワインを安定的に生産することに成功します。こうして彼の功績もあり、ナパバレーは世界的に有名な銘醸地(ワインの名産地)へと発展します。
オーパスワンの成り立ち
オーパスワンはナパバレーを世界的な銘醸地へと発展させたロバート・モンダヴィとフランス ボルドーの五大シャトーの一つ、シャトー・ムートン・ロートシルトのオーナー バロン・フィリップ・ロートシルトが『世界最高の高品質なワインを作る』という目標を掲げて手を組んだことが始まりです。
オーパスワンとは『作品番号1番』という意味です。音楽用語からつけられたと言われています。一本のワインは交響曲であり、一杯のワインはメロディーであるという思いから、二人の最初の作品として名付けられたと言われています。名付け親はバロン・フィリップ・ロートシルトと言われています。おしゃれですよね。
1978年にワイナリーを開設し、翌1979年にファーストヴィンテージをリリースします。
余談ですが、ファーストヴィンテージの現在の価格は1本35万円ほどで売られていました。在庫があるかはわかりませんが。
ファーストヴィンテージリリース後もナパバレーとボルドー2つの産地で培われた経験とアイデアを融合させることによって、世界最高の高品質ワインを作るという理想に向かって、新しい技術も導入しワイン醸造を革新的にすすめてきたワイナリーです。
その年の出来栄えによってその特徴とナパバレーらしさが最もよく出るようにブレンドを変え、高い品質を維持向上し続けていると言われています。
オーパスワンの人気の秘密
(1) ネームバリュー
アメリカとフランスを代表する醸造家がタッグを組んだというだけでもニュースになりました。当時はまだカルフォルニアワインの知名度は低く、フランスワインより格下として扱われていました。そこに、ボルドーの巨匠、バロン・フィリップ・ロートシルトが乗り込んでワイン造りを始めるという話題は衝撃だったようです。
(2) 品質の高さ
二人が作り出したワインはたしかに品質の高いもので、世界中のワイン愛好家に認められる味わいでした。その証拠としてファーストヴィンテージリリースの翌々年に開催されたオークションでは1ケース24,000ドルの高値がつきました。これは当時のカルフォルニアワインの史上最高値を記録します。
ネームバリューだけでなく、質の高さも証明された瞬間でした。
(3) ヨーロッパワインとは異なる斬新なデザイン
ヨーロッパ、特にフランスのワインのラベルデザインは伝統的で似通ったものが多いと思います。そんなワインの中でも巨匠二人の横顔とサインをあしらったシンプルなデザインは非常に目につくものでした。
ラベルと名前を覚えられやすいこと、これも人気を押し上げた要素です。
(4) 露出の多さ
(1)〜(3)で挙げた要素でもともと高いネームバリューがありました。特に日本ではそれらに大物芸能人やセレブが愛飲するところがメディアで取り上げられることも増えさらにネームバリューが向上していたったと考えられています。
夜のクラブなどでは、シャンパーニュと並んで人気の高いワインだと言われています。
オーパスワンの味わい
オーパスワンは次のぶどう品種を採用していると言われています。
・カベルネ・ソーヴィニョン (ほとんど)
・カベルネ・フラン (少し)
・メルロー (ほんの少し)
・プティ・ヴェルド (ほんの少し)
・マルベック (気持ちちょこっとだけ)
この組み合わせ、ほぼボルドーで作られる赤ワインと同じ内容です。通称ボルドーブレンドと呼ばれています。世界中でボルドーの赤ワインを真似て作られる赤ワインはこのぶどう品種の組み合わせで作られています。
またアルコール度数は15度前後とフランスワインに比べてやや高めです。飲みごたえのあるボディ感を感じられると思います。
ヴィンテージによって配合は微妙に変わると言われています。その上で、ボルドーの赤ワインと比較するとカベルネ・ソーヴィニヨンの割合は高めだと言われています。
そのため、味わいとしては非常にフルボディなタイプです。さらにカリフォルニアワインらしい果実のフレッシュ感もしっかり感じられるのがオーパスワンの特徴です。
オーパスワンを飲む際には大ぶりのワイングラス、できればボルドー向けのワイングラスを使用するとより特徴がわかりやすくなると思います。
オーパスワンの飲み頃はいつ
オーパスワンはカベルネ・ソーヴィニヨン主体でタンニンの主張が強いタイプのワインです。
醸造から出荷まで3年は樽熟成されていると言われています。ですから、買ってすぐ開けても十分飲めるはずというのが一般的なコメントのようです。
私が過去に試飲した際は飲めなくはないけれど、ワインの硬さを感じました。あくまで個人の好みの問題ですから、硬めのワインが好き!という方にはベストかもしれません。
私の好みでいくと、若いヴィンテージのオーパスワンはデキャンタにうつして十分に開かせてから、大ぶりのグラスでゆっくりソワリングして飲む方が美味しいと思います。
寝かせるのであれば、リリースから3年から5年程度は寝かせた方が美味しくなると思います。
ただし、管理されたセラー保管が前提ですから、もしセラーをお持ちでなければ、寝かさずにすぐ飲むことをお勧めします。
オーパスワンの気になる買取相場
実際のところ、買取価格はどれくらいか??気になるところも鑑定士としてご紹介していきます。
買取相場は概ね、25,000円〜35,000円の間です。ヴィンテージによって変動します。
特に、オーパスワンの中でもグレートヴィンテージと呼ばれる年のワインは30,000円〜35,000円です。
<<最近グレートヴィンテージ>>
・2010年
・2012年
・2013年
・2015年
グレートヴィンテージ以外でいくと、1990年までにビンテージで30,000円くらいです。1990年以降のヴィンテージになると25,000円くらいです。
1990年代後半から2000年代後半までのヴィンテージは低迷期とも呼ばれ比較的評価が低い年代です。ですから、買取相場にも影響が出ています。
あとはラベル等の状態、買取までの保存状態によっても買取金額は変わります。
ラベルに汚れがあったり剥がれや破れが見られるとどうしても買取金額は下がってしまいます。保護するためにはサランラップを巻いておくとラベルがキレイに保たれやすくなります。
ワインはウイスキーやブランデーとは違い、温度の変化に非常に敏感です。特に日本の夏のように高温多湿の環境はワインにとっては厳しい環境です。常温でひと夏を越してしまうと、ワインが駄目になることも稀ではありません。
もし『オーパスワンを持ってるけど飲まない。』という方は、早めに買取されることをお勧めします。
ワインやシャンパンの買取はかんてい局名古屋錦三丁目店までお持ちください
かんてい局名古屋錦三丁目店は繁華街のど真ん中で営業中です。ですから、ワインやシャンパンの買取はいつでも強化中です。
もらったけど飲まないワインやシャンパンは一度査定だけでもお持ちください。しっかりと査定した上で、買取相場のご説明から買取金額のご案内まで丁寧にご案内しています。
『いくらになるか知りたい!』そんな見積もりだけでも結構です。ぜひ、一度かんてい局名古屋錦三丁目店まで査定にお持ちください。
営業時間は23時まで。名古屋で一番遅くまで営業しております。栄駅1番出口から一番近い質屋はかんてい局名古屋錦三丁目店です。ぜひ、お立ち寄りください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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