こんにちは!かんてい局名古屋錦三丁目店の鑑定士&ウォッチコーディネーターの伊藤です。一気に寒くなってきましたね。
さて、『気になる時計を試着してみました』では、私が個人的に好きな時計や気になる時計を試着してみた感想などお伝えしていきます。
早速ですが、今回はカルティエをご紹介します。カリブルドゥカルティエ W7100037
カルティエ初のメンズ専門ライン〜カリブル〜
カルティエといえばパリ・グランサンクの一角を占める老舗のジュエリーブランドです。ジュエリーブランドの中でも特に腕時計に力を入れているブランドと言っても過言ではないと思います。
カルティエの腕時計と言えば、タンクシリーズに始まり、ロードスターやサントスなどなど、人気ラインが揃っています。
そんなカルティエの腕時計ラインのこれまでは同じラインの中にレディースとメンズがデザインされていました。タンクもSMはレディース用でLMはメンズ向けのサイズです。同じデザインのサイズ違いでレディースとメンズそれぞれに対応できる腕時計を販売していました。
そのためか、レディースよりのユニセックス的なデザインが多い印象です。
2010年に発表されたカリブルドゥカルティエラインはこれまでのカルティエの常識を破り、メンズ専門のラインとして誕生しました。
ケース素材やベルト素材違い、ダイバーズウォッチとしてカリブルドゥカルティエダイバーやクロノグラフモデルといった形でラインの中で幅広くモデル展開しています。
デザインの特徴は、これまでのカルティエにはなかったスポーティーで力強いシルエットだと思います。これまでのカルティエの腕時計はドレッシーで上品な印象が優先されたデザインだったと思います。カリブルはそういったイメージを一掃して、メンズ向けのスタイリッシュでタフネスな印象の腕時計です。
42mmのビッグフェイスにしっかりとしたリューズガードをあしらったデザインはメンズ向け腕時計ならではの力強い印象を与えていると思います。これまでのカルティエにはなかった、かっこよさを全面に押し出したデザインと言っても良いのではないでしょうか。
ただ、他の腕時計専門メーカーにありがちな、スポーティーさ一色のデザインでないところは、さすがカルティエだと思います。スポーティーさを全面に出しながらもインデックスにはローマンイデックスを使いリューズトップにはブルースピネルを採用するなど、カルティエらしい洗練されたデザイン性を感じます。
マニュファクチュール・ムーブメントとしての『カリブル』
カリブルとはフランス語でキャリバーのこと。つまりムーブメントを指しています。マニュファクチュールとはケースだけでなく、心臓部であるムーブメントまですべてを自社生産するスタイルの指します。
一般的にはジュエリーブランドの腕時計は汎用性の高いETA社など他社のムーブメントを活用して腕時計をリリースするのが一般的です。それだけムーブメントをイチから開発製造するには膨大な資金と時間が必要になるということです。
カルティエも従来はETA社など他社のムーブメント供給を受けて時計を製造販売していました。カリブルドゥカルティエは設計・開発・部品製造・組み立てまですべてを自社製造で行っています。
搭載されているCal.1904MC です。これはカルティエが初めて発売した腕時計サントスが発売された年『1904年』にちなんで命名されたそうです。
2010年のシリーズ発表後、2013年にクロノグラフ搭載モデル、そして2014年にダイバーズモデルとしてカリブルドゥカルティエ ダイバーを発表しています。
2020年に廃盤か
2010年デビュー以降、これまでにないデザインの斬新さや、マニュファクチュールという差別化要素をもって人気を集めてきたカリブルドゥカルティエですが、現在カルティエの公式Webサイトには掲載されていません。カタログからも姿を消しています。おそらく、生産を終了したと思われます。
最近、カルティエではリリースなくシリーズを消してフェイドアウトしていくことが多いと言われています。ですから、時間が立ってから生産終了に気づくということになります。
ビッグフェイスの腕時計人気が下火になりつつあるからか、他のラインに資源を移すためか、理由はわかりません。残念ながら、おそらく廃盤になったと思われます。
生産終了になり、今後新品の流通が無くなることで、中古相場にも影響が出る可能性は大きいのではないかと思います。
仕様
ムーブメント: Cal.1904MC (カルティエ社製 自社ムーブメント)
パワーリザーブ:48時間
風防:強化サファイアガラス
ケース: ステンレススティール
ケース直径:42 mm
ダイアルカラー: ブラック
防水性能:30m防水
機能:日付表示・スモールセコンド
感想
実は、リリースされた頃からかっこいいなと憧れていた時計の一つなんです。やっぱりかっこいいですね!
カルティエらしい洗練されたデザイン。特にローマンイデックスとレイルウェイインデックスの組み合わせは視認性も高いと思います。小さなところですは、デイトのデザインはかなり好きです。
重量が約93gとレザーベルトということもあって、自動巻きの機械式時計としてはかなり軽い印象です。
ケースサイズが42mmとビッグフェイスなところは、今のトレンドにはちょっと合わないなと思います。自分が試着した印象としても、デカイ!と感じます。もっと腕周りが太い方であればしっくりくるかもしれないですね。
黒文字盤もリリースされていますが、個人的には白文字盤の方が好きですね。色々なコーディネートがやりやすいのは白文字盤の方だと思います。
買取相場と買取実績
状態 Aランク(中古品できれいな状態)
付属品 外箱・箱
買取金額 375,000円
こちらのお時計は名古屋市中区のお客様からお譲りいただきました!人気の高い廃盤商品ということもあり状態を加味しても、相場よりもやや高めで買取させていただいております。
2020年11月現在の買取相場は状態にもよりますが、おおむね30万円〜35万円前後です。
廃盤になったこともあり、今後はもう少し相場が上がるかもしれません。しかし、ロレックスのような高騰まではいかないのではないでしょうか。
かんてい局名古屋錦三丁目店での時計の買取について
かんてい局名古屋錦三丁目店では、カルティエはもちろんロレックスやオメガ、IWC、ブライトリングなどなどブランド腕時計の買取を強化しております。
『いくらになるか知りたい!』そんな見積もりだけでも結構です。ぜひ、一度かんてい局名古屋錦三丁目店まで査定にお持ちください。
営業時間は23時まで。名古屋で一番遅くまで営業しております。栄駅1番出口から一番近い質屋はかんてい局名古屋錦三丁目店です。ぜひ、お立ち寄りください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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