こんにちは。かんてい局名古屋錦三丁目店の鑑定士の伊藤です。前回まで3回、緑店でお買取りさせていただいた、ボルドーの5大シャトーシリーズをお伝えしました。
今日は、栄に近いかんてい局名古屋錦三丁目店で買取させていただいた、シャンパンのご紹介です。
名古屋錦三丁目店は土地柄、お酒の中でもシャンパンの買取査定が多いお店です。その買取させていただいた、シャンパンを順番にご紹介していきます。
今日はその第一弾。サロン ブラン・ド・ブラン 2007年をご紹介してきます。
ワイン好きが始めたシャンパンメーカー〜そのこだわり〜
シャンパン(シャンパーニュ)は皆さんよくご存知だと思います。フランスのシャンパーニュ地方で、法律に則って作られたスパークリングワインだけが名乗ることができる名前です。
シャンパーニュにはメーカーが約5,000あると言われています。そんな中でもモエ・エ・シャンドンやクリュッグといった有名メゾン(メーカー)と同じく、シャンパーニュで最高峰のメゾンのひとつが『サロン』です。
歴史は以外と浅く、1905年の創業です。20世紀に入ってからワインづくりを始めたメゾンです。毛皮商人をしていたウジェーヌ・エメ・サロン氏が創業者です。彼は大変なワイン好きで、好きすぎて自分でワインを作るためにシャンパーニュのル メニル=シュル=オジェ村に1ヘクタールの畑を購入したのが始まりと言われています。
サロンのぶどう畑はすべて東向きの斜面で水はけがよく日当たりもよい畑です。そこで作られたぶどうのみを使用してシャンパンづくりを行っています。
最もこだわりが現れるポイントはビンテージシャンパーニュしかリリースせず、仕上がりがよくない年はリリースしないという点です。
さらにリリースに至るまで10年間瓶内熟成を必ず行っています。10年かけて作っても発売されない年もあるということです。すごいこだわりです。
通常他の一般的なメゾンはアッサンブラージュ(後でご説明します)して味のバランスを保ち、毎年シャンパーニュをリリースします。その中で出来栄えが良い年だけに絞ってリリースするのがビンテージシャンパーニュです。
ですから、サロンのシャンパーニュづくりは普通のメゾンとはまったく逆の発想です。
ワインが好きすぎて、メーカーまで作ってしまうそのこだわりの強さは凄いですよね。
ブラン・ド・ブランって何?
シャンパーニュはとっても寒い土地です。緯度では北海道の稚内よりも北にあたり、ぶどうの栽培ができる限界だとも言われています。それくらい寒い土地ですから、ぶどうの栽培も簡単にはいきません。どうしても天候によってばらつきが出てしまいます。
ですから、シャンパーニュでは伝統的にアッサンブラージュと呼ばれる、複数種類の熟成年数の異なる葡萄を混ぜてスパークリングワインを作ります。そうすることで味のバランスを保っているのです。
シャンパーニュに使われるぶどうは3種類に限られています。
- ピノ・ノワール(黒ぶどう)
- ピノ・ムニエ(黒ぶどう)
- シャルドネ(白ぶどう)
シャンパーニュにこの3種類以外のぶどうを使うことは出来ません。普通のメゾンはこの3種類をバランス良く配合し、さらに年によるばらつきをなくすために、熟成年数がことなるワインをブレンドしてシャンパーニュを作っていきます。これが伝統的な製法です。
サロンはこの伝統的な製法とは全く異なる作り方をします。
- 使用するぶどうシャルドネのみ
- 瓶詰めは同一ビンテージのみ
白ぶどうのシャルドネだけを使用したシャンパーニュを白の中の白という特別な意味を込めて『ブラン・ド・ブラン』と呼びます。サロンはブラン・ド・ブランしか作らないメゾンです。
サロンの味わいをご紹介します
ブラン・ド・ブランの特徴としては、まずはナッツやはちみつを感じさせる香ばしい香りです。シャルドネの白ワインでも同じような香ばしさを感じることがあります。サロンはさらに10年以上の熟成を経ているので、芳醇さが加わります。香りを楽しむためにも、普通の細いシャンパン用のフルートグラスよりも、大ぶりのシャルドネ向きのグラスを選ばれることをオススメします。
口当たりは大変なめらかです。シルキーと言っても良いかもしれません。炭酸の刺激もまろやかに感じます。炭酸飲料を飲んだときにような強い刺激とは異なります。10年の瓶内熟成の中で自然に生まれた泡ですから、なめらかに感じます。
普通のブラン・ド・ブランやシャルドネ100%のワインは香ばしさを感じながらもスッキリした味わいが多いと思います。サロンは対照的で強いコクと旨味を感じるしっかりした味わいのシャンパーニュです。
こだわりをもって10年以上かけて作られたシャンパーニュですから、飲む際にもこだわりを感じられる飲み方がオススメです。グラスは先程ご紹介した大ぶりのものをチョイス。飲み方としては最初はシャンパーニュらしくよく冷やしても良いですが、その後は冷やさずに少しずつ温度を上げながら召し上がる方がサロンの良さがよくお分かりいただけると思います。室温程度まで温度が上がっても十分に楽しめる凄いパフォーマンスをもったシャンパーニュです。
お買取について
商品名 サロン ブラン・ド・ブラン 2007年 容 量 750ml 保 存 セラー保存(お客様からの聞き取り情報です) 買取金額 52,000円
最後に
お酒の買取は未開封品に限らせていただいております。飲料品ですから、開封済のお酒についてはお買取はご容赦ください…
未開封のお酒であれば、買取は可能です。
ウイスキーやブランデーといった蒸留酒と違い、ワインや日本酒といった醸造酒は温度の変化に敏感です。ワインについてはあまり長期間ワインセラー以外の場所で保管しておくと、風味が劣化することがあります。
もしもらったけどワインは飲まないな…という場合は、お早めにかんてい局名古屋錦三丁目店まで買取にお持ち下さい。
かんてい局名古屋錦三丁目店ではサロンなどビンテージシャンパーニュはもちろん、モエ・エ・シャンドンやヴーヴ・クリコ等のシャンパーニュの買取も力をいれています。
1本から査定しております。もしお持ちでしたら一度ご相談下さい。
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